中国・四国
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岡山駅(JR山陽本線・吉備線・津山線・宇野線、山陽新幹線)★ 野宿日:2006/12![]() 岡山駅周辺には、いくつかのカプセルホテルがある。その中で、私は「サウナ&カプセル ハリウッド駅前町店」に宿泊した。大阪でよく使うカプセル「アルデバラン」が格安だということもあって、1泊3675円はちょっと高い印象。食堂があって、リクライニングルームのような部屋もあって、「アルデバラン」に比べるとアメニティ部門では勝るのだが、単純に「寝るため」に使うのであれば、必ずしも必要ないものばかりが整っているという印象が否めない。もっとシンプルでいいから、値段を下げて欲しいというのが本音だ。浴室は「アルデバラン」よりは広いが、カプセルルームは空調の音がうるさくて快適でなかった。 なお、場所は駅東口を出て左前方の「駅前町商店街」に入って1分ほど左側。 ![]() 今回は、岡山駅から徒歩5分ほどの「ホテルリバーサイド」を利用してみた。なんだか井上陽水の歌声が聞こえてきそうな名称だが、もちろん無関係。単純に、川っぺりにあることからの命名だろう。こちらは、駅から多少歩く反面、料金が安いのが魅力。また、様々なタイプの部屋を用意しているので、その時の気分に合わせていろいろな使い方ができるのもメリットだ。一番安い連結カプセルは、1980円。奇跡の2000円切りを実現している。シンプルな館内で気の利いた施設はなく、浴室も狭めなのだが、素泊まりするだけならば不都合はない。敢えて言うなら、ロッカールームがエレベーターを降りてすぐの寒々しいところにあり、ロッカーも小さめということが難点になるだろうか。 個室カプセルでも2980円と、上記「ハリウッド」より安い。個室カプセルは、荷物を室内まで持ち込めるし、室内での飲食や携帯充電もできるのでたいへん便利だ。机があり、簡単な書類整理程度も可能。この他にシングルルームもあるが、基本的にシングルルームはこのページの掲載対象外とする。 次に岡山で宿泊する必要が生じたときには、新天地を開拓することはあるかもしれないが、少なくとも「ハリウッド」よりは「リバーサイド」を選択するだろう。少なくとも私にとっては、快適な安宿だった。 |
★大安寺駅(JR吉備線)★ 野宿日:2017/7![]() 駅から南東へ10分ほど歩いたところに、ネットカフェ「快活CLUB 岡山大安寺店」がある。駐車場のあるロードサイド型の店舗なので、夜間は比較的空いている傾向があり、宿泊利用に使い勝手がよい。ナイト8時間パックなら、1543円で一泊できる。「8時間では足りない」という声もありそうだが、私のように青春18きっぷをフルに使って朝から晩まで動いている人間にとっては、むしろ好都合だ。ホテルだと、ついついチェックアウト時間ぎりぎりまでゴロゴロしてしまい、18きっぷの効力が半減してしまうので。どうしても長居したい場合には9時間パックや12時間パックの利用になるが、これらはちょっと割高なので、岡山駅近くのサウナかカプセルホテルを利用した方がよさそう。 設備としては、まぁ平均的。シャワーがないのが、ちょっと辛い部分か。大安寺駅周辺には銭湯の類もないので。どうしても風呂に入りたい場合には、岡山駅周辺で済ませてから移動するのがいいだろう。 ※「快活CLUB」は、2019/1に料金体系が変わりましたが、岡山大安寺店については料金に変更ありませんでした。無料モーニングが、「1人1回のみ」から「食べ放題」に変わっています。 |
★福山駅(JR山陽本線・福塩線、山陽新幹線)★ 野宿日:2021/8![]() 駅からちょっと遠く、歩くと30分近くかかるのだが、こちらにもインターネットカフェ「快活CLUB(福山緑町店)」がある。大通りに面しているロードサイド店なので、行き方はわりと簡単。南口を出て目抜き通りをまっすぐ歩き、国道2号線を左折。福山プラザホテルの角を右に折れたら、あとはずっとまっすぐの左側。「緑町公園の斜め向かいくらい」と覚えておけば、そう迷うようなことはないだろう。 ナイトパックは、8時間1550円。他店舗と比べるとやや安めの設定だ。1階が駐車場で2階が店舗という、都市型のファミレスのような構造。ワンフロアで完結しているので、チェックイン後の階段の上り下りはない。それなのに、フロア構造がちょっと複雑。トイレ、シャワー(無料)、ドリンクバー、ブース、喫煙室などが妙にばらけていて分かりにくい。福山松永店の方が駅から近いことだし、特段の理由がなければ福山松永店を利用した方がいいだろう。福山緑町店を宿泊利用する価値があるとしたら、翌朝の行程が福山始発の福塩線で始まる場合か、岡山方面から乗ってきた列車が福山止まりでその先の接続が悪かった場合に限られるのではないだろうか。 |
★松永駅(JR山陽本線)★ 野宿日:2020/12![]() 駅歩10分ほどのところに駐車場付きの郊外型ネットカフェ「快活CLUB福山松永店」がある。8時間のナイトパックが1540円(土日祝は1650円)という、平均的な店舗よりも少し安い設定なのがありがたい。駅からの道中にコンビニあり。ファスト系の飲食店もある。もっと言うと、スーパー「ハローズ」が隣接しているので、営業時間中であれば必要な飲食物等はこちらで揃えた方が安上がり。 ワンフロアのみで、わりと小ぢんまりした店舗。深夜帯は比較的空いており、ブースで快適に眠れる。ブースエリア内の通路がやや狭い(他客とのすれ違い困難)のが難点といえば難点だが、シャワー無料、コインランドリーあり、無料モーニング食べ放題と、至れり尽くせり。近年、「快活CLUB」は少し値上げをした代わりに、宿泊利用者の痒いところに手が届くサービスを拡充している印象。今後、ますます利用機会が増えそうだ。 |
★横川駅(JR山陽本線・可部線、広島電鉄7・8系統)★ 野宿日:2018/3![]() 駅ロータリー沿いに、2軒のネットカフェがある。いちばん近いのは、駅を出て右すぐの「フタバ@カフェ」。そして、駅前の交差点向かいに、今回利用した「快活CLUB」。雨天日なら、濡れずにアクセスできる「フタバ@カフェ」の方が便利だと思うが、雨の心配がなければ、少し考えたいところだ。 まずは、値段。「快活CLUB」は、ナイトパック8時間で1543円。一方の「フタバ@カフェ」は、9時間で1680円。少しでも安い方がよければ「快活CLUB」、1時間でも長い方がよければ「フタバ@カフェ」ということになるだろう。ちなみに「快活CLUB」で9時間滞在した場合には、ナイトパックの適用から外れて2057円に跳ね上がる。各ブースやフリードリンクメニューなどは似たり寄ったりで、あと違うのはシャワー。「フタバ@カフェ」は無料、「快活CLUB」は有料(1回300円)。シャワー利用が前提なら、時間・値段とも「フタバ@カフェ」の方が好条件ということになる。 私はシャワー利用が前提だったのだが、それでも「快活CLUB」を利用した。なぜなら、ネットカフェ宿泊には「会員証提示」という壁があるから。会員にならないと、ブースでの宿泊利用はできないのだ。「快活CLUB」は全国にあり、すでに会員になっている。いっぽうの「フタバ@カフェ」は、広島県と福岡県に計6店舗のみ。面倒な手続きをして入会する価値が、果たしてあるかどうか。入会金は無料なんだけど。結局、入会手続きの面倒さが勝って、よほど大きな差がない限り全国チェーンを利用することが多くなるのが実情なのだ。 ※「快活CLUB」は、2019/1に料金体系が変わりましたが、広島横川店についてはナイトパック料金・シャワー料金とも変わっていません。ただ、無料モーニングが「1人1回のみ」から「食べ放題」に変わっています。朝食を食べることが前提なら、「快活CLUB」の方が重宝するかもしれません(「フタバ@カフェ」には無料のフードメニューがない)。ただし、無料モーニングはトーストとフライドポテトのみです。 |
★広駅(JR呉線)★ 野宿日:2005/8 2005/8のJRダイヤでは、昼間大阪を見物して、夕方18時を過ぎてから鈍行で西へ向かう場合、その日のうちに辿り着ける最西地点は、山陽本線では広島県の西条駅になる。したがって、西条駅で駅寝……と考える人もいるのではないか。しかし、翌日朝イチからさらに西へ向かおうと考えた場合、三原から呉線に入って広や呉で駅寝をした方が、翌日一本早い列車で広島を発つことができる。三原発の呉線最終列車が呉行きなので、広で降りずに呉まで行ってしまった方がいいのではないかという意見もあるだろうが、翌朝の一番列車が広始発なので、むしろ広で駅寝した方がいいだろう。 広駅では、3とおりの駅寝スタイルが考えられる。少しお金に余裕がある場合には、ロータリーを出てすぐ右に終夜営業のまんが喫茶があるので、ここで時間を潰せる。23〜翌9時はフリータイムで、1250円(まんが席。ネット席はもっと高い)。1円もかけたくないという人は、駅のすぐ外で寝る(待合室は不可)か、ロータリー出て左、職安の角を右に入ったところにある公園(広公園)で寝るかになる。私は駅のすぐ外で寝たのだが、これはちょっと失敗だったかもしれない。なぜなら、呉線は下り線(三原→広→広島)は広0:01着が最終なのだが、上り線(広島→広→三原)は0:52広止まりという列車がある。これが到着して一段落するまで、駅前には結構人通りがあるからだ。そして、駅舎の照明が消されて、やっと寝られると思ったら、午前4時頃から搬入車が次々にやってきては荷下ろしを始める。落ち着いて寝られるのは、せいぜい3時間である。ただし、広駅は表に庇が張り出しているので、ここで寝れば雨は凌ぐことができる。また、ロータリー沿いに交番があるので、防犯面を考えると公園よりも安全性は高い。 なお、広駅はロータリーを出るとすぐ国道なので、コンビニは腐るほどある。食糧難の心配は無用。 |
★呉駅(JR呉線)★ 野宿日:2017/3![]() 駅のすぐ裏手に、天然温泉利用の健康ランド「大和温泉物語」がある。裏手だから、駅を出てから線路を越えなければならないのだけれど、屋根付きのペデストリアンデッキが整備されているので、雨天日でも安心だ。入館料は、最大10時間の利用で1640円。宿泊利用の場合は、これに深夜料金520円が加算される。それでも、2160円で一泊できるのだから、平均的な健康ランドやサウナよりもだいぶ安い。青春18きっぷで旅をしているのであれば、広島市内で泊まるよりもこちらへ足を延ばした方がいい場合も出てくるだろう。 風呂は、駅前とは思えないほど開放的な露天風呂が気持ちいい。港が近いので、茶色の湯に浸かって耳を澄ませば、ボ〜っと霧笛が聞こえてくる。これはほかの施設・ほかの街にはない特徴だ。レストルームは、パーソナルテレビ付きのリクライニングチェア。隣席との間にパーティッションがあるし、サイドテーブルも付いているので、快適に利用できる。総じて、2160円で一泊できる施設としては上々だ。滞在時間が10時間を超えると延長料金(1時間210円)が発生するので、その点だけ注意。でも、12時間滞在でも2580円だから、お値打ち。呉港からも近いので、JR⇔フェリーの乗り継ぎ予定がある場合にも重宝するだろう。 |
★坂駅(JR呉線)★ 野宿日:2006/12![]() 坂というのは始発駅でも終着駅でもない、単なる途中駅。わざわざこの駅に降り立って野宿する必要などないようにも思える。上記広駅で充分に事足りる。しかし、坂駅からすぐのところに終夜営業の健康ランドがあると聞きつけ、試しに行ってみることにした。 改札を出て左、歩道橋で国道を渡ったエリアに、健康ランド「アジアンリゾートスパ・シーレ」はある。駅歩3分程度だから、鉄道旅行者にとっては非常に利用しやすい。ところが、結論から言うとここに宿泊することはできなかった。なんと、この健康ランド、入場の際に身分証明書が必要なのだ(初回利用時のみ)。「身分証明書(運転免許証・保険証・学生証など)くらい持ち歩けよ」と言われればそれまでなのだが、私にはそのような習慣がなかったわけで。 夏場なら、「まぁいいや」と駅前でゴロンと横になるところなのだが、あいにく季節は冬も真冬。いわゆる「駅寝」はできない。なんとかして雨露を凌ぐ場所を見つけないと、凍死しかねない。そんな私を救ってくれたのは、「シーレ」の隣にあるネットカフェ「JUNK BOX」だった。ここも初回利用時には身分証明書が必要なのだが、頼み込んで銀行のキャッシュカードでなんとか入れてもらうことができた。やれやれである。 ネットカフェだから、風呂はないし、横になれるベッドもない。しかし、パテーションで仕切られたブースになっていて、プライバシーが保たれていたのはよかった。ゲームコーナーやビリヤードコーナーのある大きな施設だが、それらの「うるさいゾーン」から切り離された専用空間なので、のんびりくつろぐことができた。ただ、「熟睡」には至らなかった。 値段が結構高いのも難点。7時間ほどの滞在で2400円くらい取られたように記憶している。「シーレ」が税込2129円(初回は+100円)で宿泊できることを考えると、だいぶ損をしている。今度から、電車旅でも免許証は持って出るようにしよう、と心に決めた。 |
★銀山町駅(広島電鉄1・2・6系統)★ 野宿日:2008/9![]() 現時点では、広島市内には格安の宿泊施設が2つある。1つは、広島駅歩すぐの「サウナバス広島」、もう一つは広島駅から広電(路面電車)で4駅、銀山町駅(電停)が最寄りとなる「カプセルイン広島」だ。安いのはサウナバス広島の方(2000円)なのだが、ネット上であまりよくない噂話が飛び交っていたので、駅から遠くてしかもちょっと高い(2300円)「カプセルイン広島」を利用することにした。 行き方の説明は、かなり難しい。銀山町電停を降りて紙屋町方面へ少し歩き、胡町郵便局の角を左(南)に折れる。あとは、左側の路地を覗きながら南下していけば辿り着けるのだが、なにしろ煌びやかな繁華街だから、見落とす危険性もある。住所(中区薬研堀4−6)を頼りにした方がいいかも。 ホテルは、路地を挟んでA棟・B棟に分かれている。中では繋がっていない様子。私はA棟に入った。入ると左側にフロント(馬券売場の窓口のようなイメージ)があり、宿泊代と館内着の補償金(500円。チェックアウト時に返金される)を支払う。1階にロッカールーム、浴室、休憩室があり、2階から上がカプセルルームになる。浴室は狭い。幸いにも私が宿泊した時にはわりと空いていたから窮屈な思いをすることはなかったが、混んでいるとあまりのんびりした入浴はできない。ロッカーは縦長型。休憩室は持ち込みによる飲食が可能であるほか、そば屋の出前を取ることができる(自分で電話をかけなければならないようだ)。カプセルは横開き式で、わりと広い。が、やや古びている印象は拭えず、周囲の物音も結構漏れ聞こえてくる。豪快ないびきをかく人が近くにいると、ちょっと厄介かも。 施設は全体的にくたびれていて、「安いだけのことはある」と思える部分は多々ある。しかし、ちょっと小綺麗になって3500円ほど取られるよりは、とりあえず安全に夜を明かすことができて2300円の方が、私個人としては使い勝手が良い。広島駅前の「サウナバス広島」も今後一回は試してみたいと思うけれども、今後「カプセルイン広島」に再泊する可能性も、結構高い。なお、広電で4駅と書いたけれど、広島駅からでも歩けない距離ではない。迷わなければ、せいぜい20分かそこらである。 |
★胡町駅(広島電鉄1・2・6系統)★ 野宿日:2009/12![]() 今回宿泊した「グランドサウナ広島」があるのは、上記「カプセルイン広島」から近い場所なのだが、一応、当ページでは薬研堀通りの東を銀山町駅、西を胡町駅最寄りとして掲載する。電停から薬研堀通りを南に入り約5分。大きな施設なので、路地ごとに右側を覗きながら歩いていればすぐに見つかるだろう。ただし、あまりキョロキョロしていると風俗店のポン引きが寄ってくるので注意。 施設はなかなか立派なのだが値段が高いので、個人的には今後は公費でないと利用しないと思われる。カプセル宿泊の場合、レギュラーカプセルでも3780円する。個室カプセルに至っては、4830円。完全にビジネス価格だ。レストルーム宿泊なら2835円なので、許容範囲か。それでも、食指は上記「カプセルイン広島」の方に動く。 ロッカーはまずまず広いが、中に入っているのが短パンだけで、タオルや館内着の在処が分かりにくい。7階の浴室は、施設規模のわりに狭い印象。8階にもあるらしいが、利用していないので詳細不明。HPによると、ルーフガーデンやマッサージルームがあるらしい。レストランは、決して安くはないが、24時間営業しているのが心強い。カプセルフロアには談話室的なものがなく(喫煙所のみ)、不便に感じる。カプセルは広くて快適だが、壁がチャチなのがいただけない。寝返りを打って壁に当たると大きな音が出る。 全体的には、そこそこまとまった施設ではあるが、この値段に見合うかどうかは微妙。トイレに便座ウォーマーがついているとか、浴室に炭シャンプーが置いてあるとか、私が欲していない部分で充実していて、値段を下げる工夫が見当たらないのが不満だった。 |
★八丁堀駅(広島電鉄0・1・2・6・9系統)★ 野宿日:2019/8![]() 駅東側の中央通りを南下して、2つめの信号(堀川町交差点)を右折してすぐ右側に、ネットカフェ「快活CLUB広島中央通り店」がある。都市型店舗なのでナイトパックがやや高めの設定なのだが、1600円(+税)で宿泊可能。この辺りには安めのサウナやカプセルホテルも結構あるのだが、ナイトパックだけで出るのならカプセルより安く上がる。8時間以上滞在するのであれば、サウナかカプセルに入った方が安上がり。フリードリンクや無料朝食を考慮するなら、また話が変わってくるが。 1階がフロント・シャワールーム(無料)・ドリンクバー。2階に漫画コーナーがあって。3階が禁煙のブース席(ここにもドリンクバーがある)、4階が喫煙ブース席。4フロアに分かれているのが、個人的にはあまり好みではない造り。どこへ行くにもエレベーター待ちが発生してしまうので。そして、ドリンクとコミックで両手がふさがった状態でエレベーターに乗るのは、いささかリスキーだ。それでも、シャワーが無料で使えて、無料朝食(トーストとフライドポテト)が食べ放題だから、うまく使えばそれなりに有意義な一夜を過ごせるだろう。また、すぐ近くに別店舗(広島本通店)もあるので、TPOに応じて使い分けるのも手。チェックイン時、席を選ぶ際に端末画面上で混雑具合を確認できるので、激しく混んでいるようならもう片方の店舗へ、といった具合に。広島中央通り店の方がいくぶん値段が安い反面、広島本通店には鍵付き防音個室がある。この辺りを選択基準にするのもいいだろう。私は、少しでも安い方がいいので、広島中央通り店利用にしたというわけだ。 |
★上石見駅(JR伯備線)★ 野宿日:2014/10![]() JR伯備線沿線の新見以北には、野宿向きの駅がたくさんある。有人駅は締め出されるが、無人駅ならだいたいどこで降りでもさほど不自由せずに朝を迎えられるだろう。上石見駅は、ホームに間仕切りのできる待合室があるのだが、駅舎の待合室も開いていた。トイレが近いので、こちらで休ませていただいた。 駅舎待合室のベンチはソファタイプでクッションが利いているので、快適に休める。雨風もしのげるし、すぐ外に飲み物の自販機や喫煙所もあるし、言うことなし。駅寝環境としては、Sランクだ。ただし、簡易委託駅で昼間は有人ということもあり、明け方に新聞配達員の出入がある(そのための終夜開放なのだろう)という点に留意を。おとなしく寝ているだけなら特に咎められることもないだろうが、ゴミを散らかしたり室内でタバコを吸ったりといった不審な行動をとると、通報されかねない。 |
★後藤駅(JR境線)★ 野宿日:2018/10![]() 境線は、米子と境港を結ぶローカル線。あまりこの沿線での野宿を考える人は多くないだろうが、「快活CLUB米子店」が後藤駅から徒歩6分ほどの場所にあり、なかなか便が良い。正面出口ではなく、北側の簡易的な出入口から出て、線路と垂直方向へ。外浜産業道路(中央分離帯のある広い道)に出たら右折し、ローソンの脇。米子駅からだと3駅あるが、この辺りの境線は駅間が短いので、米子駅から歩いても1時間まではかからない。駐車場のある、郊外型の店舗だ。隣がローソンという立地だから、食料等の確保に困らないのがありがたい。 割安設定の店舗で、ナイトパックは1234円。席数は少なめだけれど、郊外型店舗ということで夜間は空いているので、問題なし。シャワールームあり(324円別途必要)。隣のブースとのパーティッションがほかの店舗よりも高く、立ち上がっても隣のブースを覗き込めない造りになっているので、ブース内での着替えなどはしやすいだろう。この辺りの境線各駅はとても静かなので、夏場でシュラフなどの準備があれば駅で寝ることもできそう(駅舎を覗いてみたところ、後藤駅よりも4つ先の和田浜駅の方が寝やすそうだと感じた)だが、何の準備もなければここまで足を延ばす価値はあると思う。また、皆生温泉まで足を延ばせば健康ランド「おーゆ・ランド」があるけれど、最寄り駅(富士見町駅)から徒歩1時間以上かかる立地。鉄道旅行者にとっては、宿泊地としてあまり現実的ではない。 ※その後、値上げ(消費増税ぶんを含む)しています。現在、ナイトパックは1540円、シャワー330円です(2019/10、確認)。 |
★松江駅(JR山陰本線)★ 野宿日:2008/8![]() JR松江駅の南口を出ると、そこには異様な光景が広がっている。7〜8階建てくらいの中層ビジネスホテルが林立しているのだが、それらのホテルが挙って垂れ幕を掲げているのだ。謳い文句は、どこも同じ。「2食付き3980円」とか、「朝食付き3380円」とか、とにかく安さをアピールしている。これだけビジネスホテルの価格競争が激しい街も珍しいだろう。だから、この街では安宿探しには苦労しない。駅前の、だいたいどこに入っても安宿だから。そんな中、私はあえてビジネスホテルではなく24h営業サウナ「サウナ25」に宿泊することにした。値段は、深夜料込みで1980円。ビジネスホテルの価格競争が、サウナにまで波及している。 安いからといってショボいかというと、これが意外とそうでもない。浴室はショボいけれども、レストランもリクライニングルームもある(ただし、どちらも23時まで)し、仮眠室は半個室。高く分厚いパーティッションで仕切られているタイプ。しかも指定席制だから、「トイレに行っている間におっちゃんに席を取られた」なんていう心配はない。私は早めに入ったため、一番奥の席を取ることができ、快適な眠りを得られた。無料インターネットコーナーあり。辛い点は、2つ。1つは、23時以降は基本的に仮眠室しか居場所がないということ。浴室の脱衣所にもちょっとしたリクライニングスペースがあるが、すぐそばを裸のおっちゃんがウロウロしている環境だから、あまり落ち着かないだろう。2つめは、ロッカーの所在がよく分からないということ。チェックインの時にロッカーキーを渡されるのだが、そのロッカーがどこにあるのか分からない。脱衣所の近くと仮眠室脇にロッカールームがあるが、いずれもチェックイン時にもらうロッカーキーは必要ない。もともとロッカーにキーが刺さっている、誰でも使えるタイプのロッカーだ(100円玉不要)。まぁ、共用ロッカーがあれば別に専用ロッカーなど必要ないのだけれど。あと1つ、仮眠室は男女同室(女性専用室なし)なので、もしかしたら女性には若干利用しにくい環境かもしれない。 総評すると、1980円にしては上出来。仮眠室の快適性は、3000円以上ぼったぐるような健康ランドよりも遙かに上。遊ぼうと思うと退屈してしまうが、単純に一夜を明かすだけならば、かなりオススメ。 |
★小郡駅(JR山陽本線・宇部線・山口線、山陽新幹線)★ 野宿日:2001/9 小郡は交通の要衝だけあって、駅はかなり大きい。駅前も割と華やいでいる。特に表口(在来線側)には居酒屋の類が多く、夜遅くまで人通りが絶えない。ロータリーには大音量の音楽をかけた車が集い、ローリング走行に歓声があがる。ところどころで喧嘩騒ぎも勃発している。すぐそばに交番があるのに、警官の姿が見当たらない。尻尾を巻いて逃げてしまったのだろうか。そんなわけで、表口側は駅寝には向かない。 新幹線側は比較的閑静で、うまく工夫すれば寝る場所くらい確保できるだろう。私は、駅歩5分のところにある“高砂公園”を利用した。ここには藤棚つきのベンチがあるし、トイレも完備している。しかし、すぐそばにキャバ系の雑居ビルがあり、やはり深夜まで喧噪が絶えない。公園の中に酔客が入ってくるということはないが、安眠は望めそうもない。 総じて、小郡駅周辺は非常にガラが悪い。あまり野宿にはオススメできない駅である。 ※注:現在は「新山口駅」に改称しています。 |
★防府駅(JR山陽本線)★ 野宿日:2018/3![]() 駅から徒歩10分ほどのところに「快活CLUB防府店」がある。駅前型ではなく駐車場のある郊外型店舗なので夜間は比較的空いていて(ただし、カラオケやビリヤードがあるので夜間でもグループ利用は多く、駐車場や店の出入口付近は騒々しい。ブースエリアは静か)、ナイトパック料金も安く設定されている(8時間。通常店舗だと1543円だが、防府店は1234円)のがありがたい。行き方は、天神口(北口)を出て、ロータリー出口を横断する県道を左へ。2つめの信号を過ぎてほどなく、斜めに横断する緑道(歩行者専用道路)があるので、これを右斜め前に入ると、左手に見えてくる。 郊外型店舗ということで、シャワーの設備はない。入浴が必要な場合は、事前に済ませよう。防府駅近くには銭湯がない(最寄りの銭湯まで徒歩20分ほどで、しかも快活CLUBとは逆方向になる)から、防府入りする前に済ませておくのが望ましい。コンビニは、駅からの道中、緑道に入る手前の大きな交差点角にファミリーマートがある。 ※「快活CLUB」は、2019/1に料金体系が変わりましたが、防府店については料金・サービス内容とも変更なしです。 |
★幡生駅(JR山陽本線・山陰本線)★ 野宿日:2007/12![]() 何もわざわざ幡生で降りなくても、下関駅の近くに2500円のカプセルホテル「カプセルイン下関」がある。しかし、少しでも安く上げたいなら、幡生駅歩15分のサウナ「フリーダム」を選択する手もある。料金は、基本1470円+深夜料400円。つまり、合計1870円で一泊できるということだ。行き方は、駅を出て右、高架下を左、あとはJRの車両所を回り込んで線路を渡ればすぐ。下関東郵便局が目印になる。 ただし、安いからには難点もある。どうもこのサウナは常連客の利用が多いようで、店のシステムも常連客に有利というか、一見客は隅の方に追いやられるようになっている。どういうことかというと、リクライニング席をキープしたまま外出してしまう常連客が非常に多いのだ。だから、席が空いているのに使えない。勝手に使うと、店の人がツカツカとやってきて、「この席の人は今外出中なんです。そこにタバコが置いてあるでしょう。勝手に使っちゃ困りますよ」と言ってくる。普通、このテの施設では荷物を置いての座席キープはご法度なのだが……。結局、テレビのない仮眠室の隅っこで寂しく寝ることになってしまった。仮眠室の方は比較的快適なのだが、とにかく「外出客の席キープ」が印象を極端に悪くした。朝は朝で、洗面所やロッカールームにまでマグロが転がっている(寝ている人がいるということ)し、絶対席数が不足している観はある。一見で泊まるなら早めに入館して、テレビがあって漫画も読めるリクライニング席はハナから対象外とし、さっさと仮眠室で就寝するのがいいだろう。そうすれば、傲慢な常連客の理不尽な仕打ちに舌打ちする機会も減るはずだ。間違って他の施設と同じ使い方をすると非常に不愉快な思いをすることになるということは、肝に銘じた方がいい。 なお、完全無料コースを希望の場合は、駅歩7〜8分、JR車両所の路地向かいに「幡生宮の下近隣公園」がある。トイレと屋根付きベンチ完備。 |
★下関駅(JR山陽本線)★ 野宿日:2009/12![]() 下関駅から徒歩2分ほど、賑やかな飲食店街の一角に、賛否両論分かれそうなカプセルホテルがある。駅を出て、歩道橋上に上がって見渡すと、「ホテル38下関」が見える。このホテルの5階部分が「カプセルイン下関」となっている。フロントは共通。2500円とリーズナブルな宿泊料が魅力だが、マッサージやらレストランやらが入っているカプセルに慣れている人にとっては、ここは「収容所」と感じるかもしれない。個人的には、静かな環境の方が好みなので、イチオシ。 まずは、利点から。駅から近くて安いのと、人が少なくて静かだということと、飲食物の持ち込みができて、各カプセルが広くて、荷物をカプセル前まで持ち込めて、横開きのカプセル入口が通路に面していないのでプライバシーが保たれる。全部で10部屋少々くらいしかないので、空きさえあれば静かな環境下でぐっすり眠れること間違いなし。ロッカーは各カプセル脇にある。鍵がかからないが、カプセル内に鍵付きの貴重品入れあり。カプセルというか、木製の2段ベッドのようなもの。しかも横開きで開口部が広いので、若干音漏れはする。しかしそれでも他カプセルと直接面していないというか、中央通路から各カプセル専用の路地に入ったところに開口部があるので、他の宿泊者の視線が気になるようなことはない。2段ベッドのうち、上段は現在使用されていない。大きな荷物は、がら空きの上段に置いておくことも可能だ。 欠点を少々。最大の欠点は、浴室。一般家庭用の浴室で、先客がいると入浴できない(ひとり用)。宿泊者自体が少ないから、ちょっと待てば空くのだが、大浴場を求める人には向かないだろう。また、施設が全体的に古く、くたびれている印象がある。個人的には全然問題ない(むしろレトロな趣を感じる)が、気になる人もいるかもしれない。タオル・バスタオル・歯ブラシ・カミソリは用意あり。コインランドリーもある(深夜時間帯は使用不可)。自販機は、飲み物のみ。あくまでも個人的な意見だが、今後下関で宿泊する場合には、毎回ここになると思う。私は施設の綺麗さとか新しさをまったく求めていないので。少なくとも上記「フリーダム」よりは遙かに印象がよかった。 ※「カプセルイン下関」は閉館しています(2015/5、更新) ![]() カプセルイン下関が閉館して「これでもう下関で宿泊することはなくなるかな」と思っていたのだが、いつの間にかそのすぐ近くに「下関ステーションホテル」がオープンしていた。いや、ホテル自体は以前からあったのかもしれないが、カプセルコーナーが設けられていた。写真中央の立派な建物の、ワンフロアだけがカプセルホテルとして営業している。いわゆる連結カプセルではなく、すべて個室カプセルになっているので「値段が高いのでは?」と思うところなのだが、標準価格で税込み2950円。「カプセルイン下関」ほどではないにしろ、まずまずリーズナブル。しかも、「個室カプセル」だということを忘れてはならない。個室カプセルで3000円を切るのは、私が知る限りでは岡山の「リバーサイド」とここくらいだ。日曜の直前割りなら2450円という驚愕プライス! フロントは1階で、カプセルルームは3階。各室の間仕切りはハードタイプのアコーディオンカーテンだが、一応鍵がかかる。なにしろ、大荷物を全部枕元まで持ち込めるのが嬉しい。完全なプライベート空間で着替えができるし、デスクと椅子も完備しているので簡単な書き物などもできる。ただ、飲食は禁止なのでご注意を。飲食は持ち込みのみで、同じフロアにある食堂や漫画コーナーで。この漫画コーナーが、眠れぬ夜には重宝する。また、コインランドリーが完備しているのも嬉しい。浴室は、2階。大浴場というほどの規模ではないが、まぁ及第点。マッサージだのレストランだのといった余計な施設がなく、客層もリーマンよりもバックパッカーが主体なのが嬉しい。今後、九州方面へ出かけるときにはしばしば利用することになるだろう。 |
★徳島駅(JR高徳線・徳島線・牟岐線)★ 野宿日:2009/12![]() 徳島駅を最寄りとするカプセルorサウナは2軒あるのだが、どちらも駅から少々遠いという難点がある。仮眠室宿泊のサウナ「ファミリー」は徒歩10分、カプセル宿泊が可能な「サミットプラザ」は15分。夜遅くに徳島駅に到着すると、ちょっと嫌になる距離だ。 私が利用したのは、「サミットプラザ」のレギュラーカプセル。施設はそれほど大きくはなく、写真に写っているうちの白いビルの部分のみ。4階まであるのだが、各フロアの面積が狭く、あまりあれこれと気の利いた設備はない。フロントは1階。ビルとビルの間の狭い通路を通り、側面から入る形になる。ロッカールームとカプセルルーム(レギュラー)は2階、浴室が3階、そして4階に食事処とレストルームがある。 ロッカーは縦長型でわりと幅が広く、そこそこ大きな荷物でも入る。カプセルルームは、テレビがちょっと小さいながら、これといった不満は感じなかった。ロッカールームから近いのも、何かと便利で良い。浴室は、浴槽が3つあるものの洗い場が少なく、混んでいると窮屈に感じそう。食事処は、どちらかというと酒がメインな感じで、店員さんは常連客に優しく、一見客にはあまり愛想を振りまかない。とにかく常連客の利用が多い施設で、居合わせた人は私を除いてみんな知り合い、という感じだった。一見客にとっては、あまり居心地の良い施設ではないかもしれない。さっさと風呂に入り、さっさと寝てしまった方がいいかもしれない。 料金は、レギュラーカプセルで3670円。夜のみ有効のワンドリンクと簡単な朝食がつくとはいえ、ちょっと高い印象だ。ドリンク&朝食なしで、3000円くらいを希望。レストルーム利用なら2800円で一泊できるが、先に記したとおり常連さんが多く、一見客は肩身の狭い思いをすることになりそう。かといって、3670円払うのであれば、旅行サイト経由でシングルを確保できそうにも思う。無類のカプセル好きか、ユニットバスは絶対に許せないという人以外には、あまりオススメできない。むしろ、少し駅に近く、2500円でレストルーム宿泊できるサウナ「ファミリー」の方が、まだ利用価値が高そうだ。 ![]() 駅の裏手、徒歩15分ほどのところに「快活CLUB徳島大学前店」がある。駐車場のある郊外型店舗で、ワンフロアのみの小型店舗。それでも、シャワーや無料モーニングなどは備わっており、簡易的な宿泊利用にも向いている。ブースのナイトパックは8時間1800円。また、鍵付き個室もあり、こちらはナイト8時間2110円で利用可能。ただし、個人的には、鍵付き個室の利用の場合、法令の関係で室内での飲食ができなくなる(飲食する時はオープン席を利用)のが大きなマイナス材料だと感じる。だから、私にとってはブースの方が快適に過ごせる。 駅から歩ける範囲内にある郊外型店舗は、実はなかなかの穴場。市街型店舗に比べてフロアがゆったりしていて、深夜帯は空く傾向だからだ。そして、市街型店舗より価格が安く設定されていることが多い。だから、市街型店舗と郊外型店舗が両方ある地域で宿泊利用を考える場合には、郊外型店舗が第一候補になる。ただし、雨天が懸念される場合などには駅からより近い市街型店舗を利用するのがベターだろう。 ![]() 駅から徒歩10分弱くらい。阿波踊り会館前から県道を南へ少し行った左手に、格安で宿泊利用できる簡易的なサウナ「ネクセル」がある。さまざまな料金プランがあるが、私が利用した9時間滞在プランだと、1100円で過ごせる。一般的なサウナに比べて施設はだいぶ簡易的ではあるが、ひとっ風呂浴びて寝るだけでの利用なら最強のコストパフォーマンスを誇る。入口がちょっと分かりにくい。木目調の自動ドアから入ると覚えておこう。 1階がフロントで、3階に浴室。4階が客室とレストランという造り。全室指定の客室は、ネットカフェのブースのイメージに近い。内鍵がかかる(外鍵はない)ので、ある程度プライバシーが確保される。リクライニングチェアなので快適安眠とまではいかないが、少々の仮眠くらいなら充分だろう。これとは別に大部屋タイプのリラックスルームもあるが、深夜24時で閉鎖されてしまうため、ここでの宿泊はできない。浴室は、決して広くはないが、気泡浴や寝湯、サウナに水風呂と揃っており、空いてさえいれば快適に利用できるだろう。ちなみに、客室では飲食禁止。タバコもNG。持ち込み飲食や喫煙は、レストランでのみ可能となっている。 トータルの印象としては、1100円なら文句なし。より充実した設備を望むなら3000円以上するサウナへ行けばいいだけの話で、ここはあくまでも格安で一夜を過ごすことに特化していると考えるのがよいだろう。 |
★瓦町駅(高松琴平電鉄琴平線・長尾線・志度線)★ 野宿日:2014/8![]() 高松市の中心市街は、JR高松駅周辺ではなく琴電の片原町駅から瓦町駅にかけて広がっている。カプセルホテルやサウナの類があるのも、こちらのエリアになる。青春18キッパーとしては高松駅周辺にあった方がありがたいのだが、15分ほど歩く必要がある。まぁ、アーケードの商店街を歩くのは楽しいものだし、琴電に1駅2駅揺られるのも一興と思うことにしよう。カプセルホテル「ゴールデンタイム高松」があるのは、琴電の一大ジャンクション駅・瓦町駅から徒歩5分という立地。駅西口を出てフェリー通りを右に進み、マオカ病院の手前側の路地を左折。あとはひたすら直進して左側にある。提携駐車場が4カ所設定されているので、車で行く場合には事前に確認を。 宿泊料金は、3000円とまぁ平均的な価格帯。楽天等を経由すると、上段指定で少し安くなる場合もある。施設はビルの4〜7階までで、フロントは5階にある。ロッカールーム、コインランドリーも5階。ビールやカップラーメン等も、フロントで販売。大浴場は、7階。まぁ広くもなく狭くもなく。6階はレストルームと漫画コーナー、そしてしょぼい食堂がある。ただし、食堂は土日のみの営業の様子。持ち込み飲食が可能になっている。カプセルルームは4階にあり、ありふれた2段式の連結カプセルだ。歓楽街にあるので夜中に酔客がうるさいかなと懸念されたが、意外にも朝まで静かで快適に眠れた。トータルの印象としては、あまりインパクトがないというか記憶に残らないタイプの施設なのだが、逆にネックになる要素も少ない施設だ。また利用する機会もあるだろう。ただし、喫煙所が4〜6階にそれぞれあり、いずれも間仕切りのないタイプなので、嫌煙家には若干優しくないかもしれない。 |
★今治駅(JR予讃線)★ 野宿日:1989/8 高校時代の話なので正確性は保証できないのだが、今治駅は駅舎の中で寝ることができる。待合室はダメだが、ホールのようになった場所があり、太い円形の柱を取り囲むようにベンチがある。ベンチのキャパは、横になることを考えれば5人くらいか。もちろんトイレも使えるし、コインロッカーも近いので、便がいい。 昔話をすると、ここで寝ていたところ警察官がやってきて、職質を受けた。名前と電話番号を聞かれ、自宅に電話がいったそうである。どうやら、警察官は私を家出人と間違えたようなのだ。また、夜明け前に持病の花粉症が悪化して、トイレからトイレットペーパーを1つまるまるパクってきて、朝まで孤軍奮闘していたのをよく覚えている。 ![]() 松山駅前の日帰り温泉「キスケの湯」の系列店が、今治駅近くにもある。その名は「しまなみ温泉 喜助の宿」。2020年2月にカプセルルームを新設し、宿泊要素の強い健康ランドになった。駅から一本道なので、行き方はとても簡単。裏口に相当する西口を出て目抜き通りをまっすぐ1分の左手。西口側は建物があまり密集していないので、よく目立つ。まず迷うことはないだろう。1階がフロントと浴室、2階と3階が休憩エリアになっている。入浴のみでの入館の場合には、1階のみ入場可。2・3階は別料金が必要。 宿泊する場合には、カプセルルームとリラクゼーションルーム、2つの選択肢がある。カプセルの場合、入浴込みで3960円とやや高値。リラクゼーションなら2350円(平日。金・土・祝前日は2800円)で一夜を明かせる。ちなみに入浴のみの場合は650円(平日。土・日・祝は700円)。私は、コロナ禍のGoToトラベルキャンペーン適用にて、2537円でカプセルルームに宿泊した。しかも、食事などで使える1000円分の館内利用券が付いてきたので、実質1537円。リラクゼーションルームで通常宿泊するよりも安かった。カプセルルームは2段式で、横開きタイプと縦開きタイプが混在。私にあてがわれたのは横開きだった。室内はわりと広く、室内にも鍵のかかる小物入れがあるのが助かる。もちろん、コンセントも室内にある。 コーヒーを無料で飲めるコモンルームも充実しており、天然温泉の浴室も広く、総じて快適に過ごすことができた。ただし、1点だけ注意。それは、24〜6時は2階以下へ降りることができず、当然外出もできなくなるということ。入浴は24時までに済ませる必要があるし、朝うんと早い時間帯のチェックアウトができない。恐らく深夜の常駐スタッフがひとりしかいないとか、そういう事由による措置だろう。ここだけちょっと不自由さを感じた。 |
★久米駅(伊予鉄道横河原線)★ 野宿日:2004/8 松山のローカル私鉄・伊予鉄道の久米駅から徒歩3分のところに、宿泊できる健康ランド「いよてつ健康ランド」がある。料金は、基本料1800円(2時間700円のコースもある)+深夜料800円で、計2600円。健康ランドとしては比較的安い方か。この健康ランド、他のWebでの紹介を見るとあまり評判がよくないのだが、実際に行ってみたところ非常に好感度の高い施設だった。浴室は広く、天然温泉で12種類もの浴槽がある。もちろん、歯ブラシや剃刀なんかも置いてある。タオル・バスタオルも持参不要。食事処も完備しているし、仮眠室も2つある。若干狭いかなぁという気もするが。面白いのは、普通の健康ランドでは仮眠室は完全に男女別になるのだが、ここは仕切りで隔てられているだけ。シアタールームでは、男女が同じスクリーンを眺めることになる。説明が難しいが、一言で言えば「男が1階席、女が2階席」という感覚。 JRの松山駅からはかなり遠いので、青春18きっぷ利用者にはあまり優しくない立地。松山駅からだと、徒歩3分で伊予鉄道の大手町駅に出られる。大手町〜久米は約15分250円。または、松山駅から久米駅前行きバスで「いよてつ健康ランド前」下車すぐ。こちらは約30分350円。伊予鉄道系列の経営だから、「伊予鉄に乗ってもらう」という思惑があるのだろう。 なお、季節によっては伊予鉄道各駅に割引券が置いてあることもある。1800円→1000円とかなりお得なので、要チェック。また、公式HP上でクーポン券も頒布している。もちろん駅の割引券との併用はできないが、プリントアウトして持参すると300円引きになる。駅の割引券がないときは、こちらを是非。 ※残念ながら、閉店してしまいました。(2008/10更新) |
★道後温泉駅(伊予鉄道市内線)★ 野宿日:2017/7![]() 道後温泉は近年外国人観光客が多く足を運んでおり(もっとも、あまり入浴はしないのだが)、外国人向けのゲストハウスの類がたくさんある。松山市内では、松山駅・松山市駅周辺でサウナなどを探すよりも、道後温泉のゲストハウスを探した方が手っ取り早いし、安く泊まれる。私が今回泊まってみた「エコホテル道後」は、ドミトリータイプの部屋だと1泊2500円だ。さらに、シュラフ持参(布団不使用)だと2200円で泊まれるのだ。もちろん、日本人の宿泊も可になっている。 システムが、ちょっとややこしい。チェックイン手続きの際に、シーツ・布団カバー・枕カバーの3点セットを渡される。これらを、予めベッドに敷いてある布団などに自分で装着し、チェックアウト時には外して返却することになっている。ちょっとめんどいね。靴は共同玄関に置いておくタイプなので、盗難に注意。不安なら、レジ袋などに入れて部屋へ。部屋には、カギのかかるロッカーがあるので、荷物はこちらで管理するといいだろう。ただし、大きなリュックやキャリーケースなどは入らないので、ベッドサイドに置くかフロントに預けるかになる。私が泊まった部屋は、2段ベッドが3つあるタイプ。一番入口に近いベッドの下段が割り当てられたので、「夜中に出入りが多いと眠れそうにないなぁ」と思っていたのだが、この日は私のほかにカナダ人男性1人だけだったので、静かで安眠できた。暑い日だったので、カナダ人に遠慮しつつもクーラーをかけっぱなしで寝たのだけれど、起きてみたらカナダ人は上半身裸になっていた。外国人は暑がりが多いので、クーラーがガンガン効いている場合も多いのではないかと思う。冷え性の人は注意を。 その他設備としては、ロビーに電子レンジや電気ポットなどがあるほか、コインランドリーも完備。シャワールーム・飲み物の自販機・冷蔵庫もある。24時間自由に出入りでき、スタッフも必要以上に介入してこないので、ドミトリーにしてはわりと開放的に過ごせる。チェックアウト時も、ロッカーのカギとシーツ類を指定の場所に入れて、勝手に出ていけばいい。放っとかれ具合がちょうどいい。混雑の激しい観光シーズンには使いづらいかもしれないが、閑散シーズンであれば、また利用するかもしれない。 |
★円行寺口駅(JR土讃線)★ 野宿日:2021/7![]() 駅を出て北へ徒歩10分くらいにところに「快活CLUB高知中万々店」がある。オープン時には、高知県初の「快活CLUB」として新聞記事にもなったらしい。高知県は、鳥取県と並んで「全国チェーン店が少ない県」なのだろう。駅からの道中にコンビニがあり、早めに入るのなら快活のすぐ近くでスーパーにも寄れる。そして、駐車場を挟んで隣がマクドナルド。食料等の確保には困らない店舗だ。駅からわりと近いけれど、郊外店舗の仕様で深夜帯は静か。そして、ナイトパックが2種類ある。8時間1780円と12時間1950円。時間があるのなら、12時間の方が断然お得。 2階建ての店舗だから階段の上り下りなどが面倒かなと思っていたが、受付が2階でブースもドリンクバーも2階(シャワーとコインランドリーは1階になる)なので、基本的にワンフロア内で滞在完結できる。2階にはダーツやビリヤードのゾーンもあり。夜早い時間帯はガヤガヤしているが、深夜帯までこれらで遊ぶ人は少ないようで、ぐっすり眠れた。総じて、野宿環境としてはかなり上位の部類になりそうだ。 |