関 東
★つくば駅(つくばエクスプレス)★ 野宿日:2008/10![]() つくば駅周辺にはベンチのある公園がたくさんあって、完全無料コースの野宿をするには事欠かない。が、私はどうしても風呂に入りたかった事情もあり、オールナイト営業のサウナ「サウナ大学」を利用することにした。場所は、駅から徒歩10分ほどの学園西大通り沿い。小野崎南停留所の真ん前にある。ただし、出入口は大通りではなく、裏の路地側にある。大通りに出入口を設けた方がいいのに、と思いたくなる。もしかしたら、大通りが整備される以前からこの場所にあるのかもしれない。そう思えるほどに、古風な施設だった。 玄関を入ってチェックインすると、右手の階段から2階に上がって脱衣所へ(男性。女性は左手から入る)。この階段の部分は後から増築しているのだろうか、別棟になっているというか、階段を上がった先にまた玄関のようなスペースがある。浴室は、狭くはないが広くもない。特に不満には感じなかったが、これといって印象にも残っていない。3階より上が休憩ゾーンになっているのだが、これがとにかく分かりにくくていけない。公式HPによると、200名収容のパーソナルテレビつきリクライニングルームがあるらしいのだが、どこにあるのか分からない。おそらく4階以上にあるものと思われるが、4階に上がる階段に「この先別料金」の看板が出ている。インターネットルームがあり、それが別料金なのは理解できるのだが。200名収容のリクライニングルームがあるのかどうか、あるとすればどこにあるのか、追加料金なしで利用できるのかなど、すべて不明(未確認)。私がどうしたかというと、3階レストランの隅っこにあるリクライニング席で、スクリーン映画を見ながら眠りについた。ここでも充分に休めるのだが、夜通し照明が点いていることと、20席くらいしかないことが弱点か。ほとんど利用者がないので、満席で利用できないという心配はなさそうだが。いずれにしても、館内設備が分かりにくく、誰かに聞こうにも従業員が少ない。身の置き場に困るサウナだった。なお、料金は入館料1180(土日祝1380)円+深夜料1050円。関東近郊にしては飛び抜けて安い。渋めなサウナが好きな人にとっては、利用しやすいかもしれない。 |
★本川越駅(西武新宿線)★ 野宿日:2017/10![]() 駅から「時の鐘」方面へ通じる県道の一本裏の路地に、健康ランド「川越湯遊ランド」がある。「川越温泉」を名乗っているのだけれど、どうも天然温泉ではない様子。ホテル三光に併設された施設だから、久留米の「湯の坂」に近いスタイルか。外観はわりと新しい印象なのだが、中身というかセンスが昭和っぽい施設。今どき大広間で大衆演劇をやっている健康ランドなんて、めったにお目にかかれない。観光地・川越らしいといえばらしいか。 料金システムがちょっと変わっていて、分かりにくい。入館料は1840円(公式HPに割引クーポンあり。印刷・持参すると1460円になる)。一夜を過ごすためには、入館料とは別に深夜料金1250円がかかり、さらに仮眠室にも別途料金が発生する。フラットタイプで280円、リクライニングチェアタイプで540円。つまり、クーポン利用&フラット仮眠室だと、合計2990円になる。まぁ、首都圏近郊の健康ランドとしては、平均的な価格帯か。仮眠室が有料なのを嫌う声も出そうだが、逆に言えば「指定席」だから、毛布で場所をとったり、他人の席取りにイライラしたりすることがないので、かえって気楽でいいかもしれない。ちなみに、仮眠室は常時施錠(オートロック)されていて、入室時には暗証番号の入力が必要。暗証番号は、チェックイン時に付箋のメモ書きで渡されるので、なくさないよう注意を。利用証(首かけストラップ)の中に入れておくといいだろうか。 浴室は、広くもなく狭くもなく。小さな浴槽がたくさんあるというイメージ。同じ浴槽でも、タイミングによって温度が全然違う(夜・深夜・朝と3回入浴して実感済み)。食事は、地下1階と3階に計3か所あり、不自由しない。ただし、このうち3階の大広間は演劇の定時公演があるので、公演中の時間帯は落ち着いて食べられそうにない。なお、飲み物の自販機は、いわゆる「館内価格」になっている。缶コーヒー160円なので、ご注意を。持ち込みができない以上、高くても買うしかないのだが。 |
★羽田空港国際線ターミナル駅(京急空港線、東京モノレール(羽田空港第3ターミナル駅))★ 野宿日:2019/10![]() 羽田空港には3つのターミナルがあり、このうち第1と第2は隣接しているが、国際線が発着する第3ターミナルだけ少し離れており、徒歩での往来は厳しい距離感。ちなみに、京急とモノレールとで駅名が異なっているが、別駅として扱うのが難しい構造のため、同一駅として扱う。 国際線LCCは、早朝や夜間の発着便が多い。早朝の発便は、京急にしろモノレールにしろ始発でも間に合わない場合がある。マイカーや深夜バスなどで空港入りするのならたいした問題ではないだろうが、鉄道でのアクセスが前提となると前夜のうちに空港入りしてターミナル内で朝を迎えることになる。この場合、多少なりとも仮眠をとれるベンチを探すことが急務になろう。出発ロビー内のベンチは、ひとりぶんずつに仕切られたタイプばかりで、横にはなれない。しかし、4階と5階のテーマパーク風になったショップ&レストランフロアには、長椅子タイプのベンチが多数ある。横になりたいなら、ここが狙い目というか、もうここしかない。木製ベンチに赤い布をかけただけなのでクッションが利いておらず、本格的に睡眠をとるまでには至らないが、ここしかないのだ。実際、ここで仮眠をする人も多い。休前日だと、早めに行かないとベンチを確保できなくなる恐れもある。また、テーマパーク風になっていることから、深夜帯であっても結構通行人が多い。清掃が入る場合もある。人目が気になるのであれば、もう横になるのは諦めるしかないだろう。ちなみに、トイレ・喫煙所・飲み物の自販機は、同じフロア内にある。 |
★昭島駅(JR青梅線)★ 野宿日:2009/5![]() 駅からは結構遠いが、リーズナブルな料金で設備が充実している健康ランド「スパ昭島」がある。行き方は、駅南口を出てひたすら南(市役所方面)へ。国道16号に出たらさらに南下して拝島橋を渡る手前、左側にある。所要時間は、徒歩25分くらい。特殊な形状をした建物なので、遠くからでも目につく。 料金は、入館料800円+深夜料700円=1500円。首都圏では、この金額で宿泊できる施設は、他にはまずないのではないだろうか。浴室も、遊び心一杯で楽しい。露天風呂はテレビ付き。2階は飲食のコーナーだが、利用していないので詳細は不明。3階が休憩エリア(レストルーム・リラックスコーナー・漫画コーナー)。テレビ(パーソナルではない)のあるリラックスコーナーは混雑傾向だが、レストルームは比較的空いていて快適。深夜帯になると、漫画コーナーや通路にも仮眠者が転がっている。何かと良くないうわさ(客同士のトラブル、従業員の態度の悪さなど)を聞く施設ではあるが、少なくとも私が1回利用した限りでは、そのようなことはなかった。 |
★京王・小田急永山駅(京王相模原線・小田急多摩線)★ 野宿日:2003/3 きっちりと区画整備された新しい街なので、児童公園の類はたくさんある。しかしそれよりも、駅のすぐ近くに巨大な“湯あそび広場永山健康ランド”がそびえているのが魅力的だ。 料金は、一日券2040円+深夜料1020円。それほど安いとは言えないが、夜間は比較的空いているということなので、心静かに眠ることができそうだ。それを物語るかのように、仮眠室はえらく狭い。せいぜい7〜80人分くらいしかベッドがない。混雑のピークは休日の午後で、その時間にはまず空席はないと思った方がいいだろう。しかし、ベッドを確保できさえすれば、他には文句のつけどころはない。ベッドにはパーソナルテレビがついているし、隣との間には板の仕切りがあるので、いびき攻撃も多少は緩和される。毛布も厚手で、肌触りがいい。 聞いた話では、以前は階下に大きな仮眠室があったのだとか。それを閉鎖して、今の構造になっている。やっぱり都内の住宅地だから、遠来客の宿泊よりも地元客の日帰りの方が圧倒的に多いのだろう。どちらかというと、日帰り客に使い勝手がいいようにできている健康ランドである。 ※「永山健康ランド 竹取の湯」に名称変更しています。料金は、1800(土日祝2000)円+深夜1200円です。(2008/10更新) |
★柏の葉キャンパス駅(つくばエクスプレス)★ 野宿日:2008/10![]() 駅からはだいぶ遠いのだが、一応柏の葉キャンパス駅が最寄りとなる健康ランド「みのりの湯」に宿泊したので、報告がてら紹介したい。行き方は、東口を出てひたすら東南方向へ20分ほど。一番近い道順は、国道16号の西側を南北に走っているバス通りをずっと歩き、T字にぶつかって左すぐ。分かりやすい行き方は、一度国道16号に出て南方向、十余二交差点を右折して5分左側。いずれにしても、車で行く人が多そうな立地である(私は駅から歩いた)。 宿泊料は、1680(土日祝1890)円+深夜料1365円で、合計3045円。あまり安い感じはしない。設備は悪くないが、ひととおり揃ってはいるもののこれといって秀でたワンポイントはない。「無難」の一語に尽きる。この立地でこの設備なら2800円くらいで泊まらせて欲しい、というのが正直な感想だ。なお、柏の葉キャンパス駅・柏駅・流山おおたかの森駅・初石駅発着は毎日1時間に1本、曜日によっては取手駅・我孫子駅・水海道駅・守谷駅等発着の無料送迎バスがある。デイリー便はわりと遅い時間まで運行しているので使い勝手がよい。毎日ではないにしても、水海道や守谷あたりまで無料で送迎してくれるのは親切だと思う。 |
★栄町駅(千葉都市モノレール1号線)★ 野宿日:2012/10![]() 駅を出て、葭川沿いに東千葉駅方面へ3分ほど歩いていくと、右手に渋めのカプセルホテル「ノーブル」がある。この手前、三角地の角にも似たような出で立ちのカプセルホテル「サンロイヤル」があるのだが、価格面で圧倒的に「ノーブル」の方がオススメ。というか、「サンロイヤル」は営業している気配が感じられなかった。 「ノーブル」は、完全時間制の料金体系をとっている。24時間いつでもチェックイン&アウト可能で、6時間1000円、12時間2000円、24時間3000円。通常の旅で利用するのであれば、12時間2000円あたりになるだろうか。終電から始発までの時間つぶしに利用するのであれば、6時間1000円とお手頃価格で過ごせる。風呂があって、カプセルで横になれるので、ネットカフェよりもだいぶ快適だ。こういうプランがあるのは嬉しい。 チェックイン時に、プラン(滞在時間)を指定し、料金を支払う。フロントの従業員が、日本語が得意ではない極東系外国人だったので、ちょっと戸惑う部分もあるが、接客態度自体は問題ない。フロントは2階で、ロッカールームも2階、浴室も2階にある。3階は、女性専用フロア。4・5階がカプセルルームになっている。1階には飲食コーナーや漫画コーナー、ゲームコーナーなどがあるのだが、全体的に手狭で、しかも常連客が酔っぱらってクダを巻いているので、旅行者は利用しづらいかも。入っていくと、周りの人たちからジロジロ見られる雰囲気なので。浴室は、広くはないが、湯船も5〜6人は入れる。全体的に客は少なめなので、これで充分だろう。喫煙は、カプセルフロアのベランダのみ。雨風が強い日や冬場は辛い。 全体的に殺伐とした印象を受ける施設ではあるが、料金体系に大きな魅力があるので、また利用する機会があるのではないだろうか。なお、最寄駅は栄町だが、JRの千葉駅から歩いても10分まではかからない。 |
★蘇我駅(JR内房線・外房線・京葉線)★ 野宿日:2008/7![]() 千葉市内には数軒のサウナ・カプセル類がある。このうち、「長々と歩きたくない」、「飲屋街や風俗街にズンズン入っていくのはイヤだ」という人に勧めたいのが蘇我駅前(東口)にある「蘇我温泉サウナ&カプセル」。宿泊料は3000円。 さほど規模の大きい施設ではなく、ビルのワンフロア(3階)のみのコンパクトなカプセルホテル。旅人やビジネスマンよりも地元の常連客の利用が多い印象で、なんだか田舎の「温泉センター」のような雰囲気。ちなみに、「温泉」を名乗っているけれども自噴の天然温泉ではなく、福島県のいわき湯本温泉から毎日湯を運んできている。 混んでさえいなければ、寝室&浴室は快適。ただし、浴室は23:30までしか利用できず、朝風呂も不可。脱衣所に小さなシャワールームがあり、これだけ時間外でも利用できる。だから、朝風呂に入りたい人にはちょっと辛い。あと、リクライニングルームとレストランも23時くらいに追い出されるので要注意。フロアには、ちょっと「おミソ落としました?」という感じのお姉さんがいて、やたらと世話を焼きたがるのだが、いまいち言っている意味が分からない。最初は「23:30閉店」と言っていたのに、23時に「閉店です」と追い出しに来た。また、ことあるごとに声をかけてくるので、落ち着いて漫画も読めやしない。よく言えば「アットホーム」ということになるのだが、悪く言えば「鬱陶しい」。もう少し放っておいてくれてもいいかなと思った。ちなみに、カプセルルームの談話室は23時以降でも利用できるが、こちらはあまり清潔とは言い難い環境。コンセントには「携帯充電禁止」との貼り紙あり。飲食物の持ち込みは、談話室は可だが、リクライニングルームでは先述のお姉さんがものすごい剣幕で追い出しに来る。早めにチェックインして、飲んで食ってとっとと寝るのが得策か。 |
★空港第2ビル駅(JR成田線、京成本線)★ 野宿日:2021/8![]() 成田空港の旅客ターミナルは24時間開放されているので、ターミナル内で一夜を明かすことができる。私の場合は、LCC航空を利用する機会が多い。しかも、割安設定の早朝便を利用することが多い。都心からのアクセスで成田発の早朝便に乗る場合、始発の電車に乗っても間に合わないことがよくある。この場合、選択肢は2つしかない。深夜バスで行くか、前夜入りしてターミナル内で夜を明かすかだ。以前は東京駅から成田空港まで(予約すれば)1000円で乗れるバス「東京シャトル」があったのでこちらを使う機会が多かったが、東京シャトルは2020年に「THEアクセス成田」と統合され、深夜便は運賃が2600円まで跳ね上がってしまった。コストを最低限に抑えるなら、前夜入りする方がいい。 前夜入りする場合には、ターミナル内で仮眠場所を確保しなければならない。従来第3ターミナルにはクッションの利いたソファタイプのベンチがたくさんあり、深夜には満席になるほど多くの旅客が仮眠利用していた。しかし、コロナ禍に入ってこのソファベンチは撤去。残るは、フードコートの客席のみとなっている。木製の椅子を3つか4つ並べて、そこで横になるわけだ。しかし、かつてソファベンチを利用していた人々が挙ってフードコートで仮眠するようになると、間違いなく椅子の数が足りない。ここすら確保できなかったら悲惨なので、私は第2ターミナルのベンチで仮眠をとらせていただいた。第2ターミナルのベンチにもちょこちょこと仮眠する人は見受けられたが、ベンチが足りなくなるほどではない。深夜帯でもそこそこ人の出入りがあるのでなかなか落ち着いて眠ることはできないが、とりあえず時間を潰すだけならなんとかなる。トイレの近くなどは特に人の出入りが多いので、避けた方がいいだろう。願わくば、第3ターミナルのソファベンチを復活させてほしいところではある。 |
★藤沢駅(JR東海道本線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄)★ 野宿日:2007/10![]() 首都圏近郊のカプセルホテルは、おおむね3500円くらいが相場。そんな中、まれに3000円を切る格安カプセルが埋もれている。食堂だのマッサージだのといった施設が必要なく、とにかく安く泊まりたい人には喜ばれるだろう。藤沢にも、1泊2980円のカプセル「システムイン湘南」がある(男性専用)。駅北口を出て左方面、ダイエーの1本裏(線路寄り)の道に入り、右を見ながら進んでいけばすぐに見つかる。駅歩3〜4分といったところか。2階建ての、こぢんまりした施設だが、横開式のカプセルは中が広く、体の大きな私でもぐっすり休むことができた。 ただし、安いからにはやはり落とし穴がある。風呂はお世辞にも広いとは言えないし、しかも深夜(1〜5時)は利用できない。それどころか、1階の休憩室やロッカールームさえも閉鎖されてしまう。だから、夜中にふと思いついて荷物を取りに行く、ということはできない。カプセル内で必要になりそうなものは、事前に持ち込んでおこう。なお、休憩室は2階(カプセルルーム。1階がロッカールームと浴室)にもあり、こちらは終夜利用可能。盗難対策なのかもしれないが、ロッカールームまで閉鎖してしまうというのは、ちょっと不便に感じる。あと、人によってはカプセルルーム内の「異臭」を気にする人もいるかもしれない。何の臭いか分からないが、あまり長いこと嗅いでいたくない臭気が充満している。 ※「カプセルホテル湘南」に名称変更しています。(2008/10更新) |
★小田原駅(JR東海道本線・小田急小田原線・箱根登山鉄道・伊豆箱根鉄道大雄山線、 東海道新幹線★ 野宿日:2007/10 ![]() 小田原あたり、安く泊まれる施設を望む人が多そうな感じがするのだが、私の知る限りでは3500円以下で一夜を明かせる施設はない。一番安いのは駅東口歩3分の健康ランド「万葉の湯」(写真)だが、ここは健康ランドにしてはかなりお高い。入館料2400円+深夜料1575円で、計3975円になる。しかも、館内には飲み物の自販機がないため、いちいち食堂で高い飲み物を飲むハメになる(冷水機や給茶機はある。もちろん無料)。食事メニューもかなり高いので、なるべくなら入館料以外には一銭も使わずに朝を迎えるようにした方がいい。 高いだけあって、施設そのものは充実している。浴室は露天風呂が3つもあるし、レストルームは広く、パーソナルテレビつきで、女性専用室もある。食堂も深夜3時まで営業。無料インターネットコーナーもある。細かいことまで言えば、エレベーターの床はなんと畳敷き。しかしその一方で、レストルームと食堂の中間スタンスに位置する「休憩処」がない(食堂は食事しない人でも休憩利用できるのだが、なんとなく居づらい)など、不便な点も結構多い。 健康ランドにこの金額を出すのなら、むしろホテルや旅館に入った方がいいという考え方もありそう。安い旅館は、栄町2丁目の「みやこ旅館」が筆頭。素泊まり4000円。値段的には、ほとんど「万葉の湯」と同じだ。要は、プライベートスペースがあって飲食物を自由に持ち込める方がいいか、あるいは大きな風呂にゆっくり浸かれる方がいいか。どちらを重視するかで、どちらがオススメになるか決まりそうだ。 |
★横須賀中央駅(京急本線)★ 野宿日:2009/8![]() 三浦半島(横浜市南部〜横須賀市〜三浦市)には、意外とサウナやカプセルホテルの類がない。知る限りでは、横須賀中央駅歩5分の「サウナトーホー」ただ1軒のみである(男性専用)。駅からの行き方は、東口を出てメインストリートを国道16号方面へ直進(やや右方向だが)、米が浜通り入口交差点(国道16号のすぐ手前)を右折して2分、左側。比較的地味な構えだが、角地なので見落とす心配はなさそう。 この施設にはいろいろな利用法(コース)があり、入店時にどのコースにするか聞かれるので、料金体系や利用可能時間等を事前にチェックしておいた方がいい。具体的に言うと、スピードコース(1000円)・レギュラーコース(2100円)・カプセルホテルコース(4410円)。スピードコースは(確か)2時間制限なので、宿泊利用は不可。レギュラーコースは仮眠室での宿泊が可能だが、別途深夜料840円が発生する。カプセルホテルコースは深夜料込みの価格だが、かなり高い印象。安宿という観点で考えれば、レギュラーコース(先払い)+深夜料(後払い)=2940円で利用するのが良いだろう。 施設の印象としては、浴室は×、食事処は利用していないので不明、仮眠室は△、といったところ。浴室は、とにかく熱い浴槽とぬるい(または冷たい)浴槽にハッキリ分かれすぎていて、適温の浴槽がない。仮眠室(リクライニングチェアのみ)は、通路や喫煙所との間に間仕切りがないので、夜でも結構明るく、周囲の人声も絶えない。また、通路(シート間隔)が狭く、混んでくると奥の出入りがしにくい。間仕切りのない喫煙所が隣接しているので、タバコが苦手な人は席取りを慎重に。嬉しい点としては、携帯の充電が許可されている(喫煙所に専用のOAタップがある)ことが挙げられる。 あと、入館後のシステムが分かりにくいということも、書いておかねばならないだろう。受付を済ませ、右に行くとロッカールームがある(左は仮眠室だが、館内着を着ていないと入れない)のだが、受付で貸し出されるタオルセットの中にも、ロッカールーム付近にも、館内着が見当たらない。すっぽんぽん状態で階下の浴室へ。浴室は入口と出口が別々になっていて、入浴後にロッカールームに戻ることはできない。浴室出口付近に館内着があり、これを着て浴室を出ると、そこは食事処。食事をするつもりがない人も、食事処を通り抜けなければならない。そして階段を上がって、仮眠室へ。この仮眠室を通り抜けると、受付前→ロッカールームに戻れる。いちいち面倒な造りになっている。誰が見張っているわけでもないから、私は堂々と浴室からロッカールームに逆行したが(^^; このシステムだと、入浴後すぐにに自販機で缶ビールやジュース等を買って飲むことができない(小銭を握ったまま入浴しなければならなくなる)から、かなり不便に感じた。そうまでして食事処を利用させたいのだろうか。 |
★南林間駅(小田急江ノ島線)★ 野宿日:2010/11![]() 写真ではそこそこ立派な施設に見えるかもしれないが、実態は1階部分のみのこぢんまりした男性専用サウナ。駅から歩いて5〜6分、隣の中央林間駅から歩いても10分程度の好立地にあるが、看板等が目立たず、分かりにくい。歩いていても素通りしそうになるほど目立たない施設。大和市役所前から小田急江ノ島線に沿って南北に走る道沿いにある。付近にこれといったランドマークがないので説明が難しいが、「中央林間」交差点の周辺をウロウロしていればそのうち見つかるだろう。 入館料は曜日や時間帯によって異なる。平日午前入館1365円〜土日祭日1890円まで。朝まで滞在する場合、これに深夜料金1260円が加算される。土日祭日の場合、合計3150円の計算になる。全体的に施設はかなりショボいので、3150円払う価値があるかと問われると、正直、首を縦に振ることはできない。しかし、公式HPに割引券が置いてあり、これを利用すると2625円まで下がる。 館内は、ロビーから仮眠室、脱衣所、喫煙室、軽食喫茶処まですべて間続きになっている。だから、仮眠室で寝ているときにも微妙にタバコの臭いが漂ってくるし、喫茶処で談笑している話し声も聞こえてくる。どうして間仕切りをしないのか、不思議だ。それでも、宿泊客はあまり多くないので、深夜時間帯は落ち着ける。従業員の応対も丁寧だし、寝るだけの施設と考えればそう大きな不満はない。各種自販機や軽食喫茶処の値段も良心的だ。浴室は、「飲用できる天然温泉」が売り。決して広くはないけれど、熱湯と温湯があるので、長湯派・のぼせてビール派どちらにも対応していると言えよう。 |